料理番組。
助手:今日はコトバをつかった一品をご紹介したいと思います。先生、よろしくお願いします。
先生:はい。
助手:先生、この番組に出ていただけるのは、かなり久々ですね。
先生:そうですね。前回ご紹介したコトバ料理で、少しスパイスを効かせすぎたのかなぁ、なんて思っていました。
助手:では先生、今日のテーマを教えていただけますか?
先生:そうですね。今日のお料理は、「自分の要求を相手に上手に伝え、応えてもらいたい」という時に作っていただきたいので、そこを踏まえて調理したいと思います。
助手:先生、今日の食材のコトバですが、かなり扱いが難しいものだと思います。どうでしょうか?私は、生で食べることが多いです。
先生:そうですね、身近な食材ではあるのですが、美味しく調理するには工夫がいりますね。生で食べるにも、注意が必要なんですよ。
助手:と言いますと?
先生:コトバには、フグと同じで、種類によっては毒がありますからね。あとは、裁いたその場で食べるならまだいいのですが、場所を移すと、その過程の中で変化してしまい、危険なこともありますね。
助手:確かに。それに、一部だけを食べたりすると、全く違うものになっていることもありますね。
先生:今日はそのコトバに、しっかりと下味をつけ、オブラートに包んで揚げることによって、えぐみの少ない、口当たりのよいお料理にしていきたいと思います。
助手:よろしくお願いします。
先生:はい、できました。
助手:あっ、もう、できたんですね。
先生:今日のお料理は下ごしらえをしっかりして、仕上げだけをご紹介するということだったので。
助手:では先生、この『コトバの包み揚げ』にピッタリな付け合せは、何でしょうか?
先生:それは、ソデノシタでしょうね。
助手:ありがとうございました。
先生:ありがとうございました。
先生:プロデューサー、あの、この番組の収録日が、偶然私のスケジュールとうまく噛み合うような状態でして、まぁその、週一、いや隔週ぐらいでも、呼んでいただけたらなぁなんて…。まぁ、とりあえず、コレをお納めいただいて…。
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