その手の話。
東京に好きな人ができた。
だが、彼女との間には少しばかり距離がある。
東京には親友がいる。
もう長い付き合いで、いつも東京の横にいる。
親友の名前は神田。
昔気質というか一本気な男だ。
東京が好きになった相手は目白さん。
彼女はおしとやかで、誰にでも優しく、とても人気がある。
そんな目白さんと東京との間に割って入ってくるのが、スポーツマンで男らしいラグビー部の大崎、成績優秀で学級委員の目黒くん、イケメンでお洒落な恵比寿くん、ちょっとヤンチャな渋谷たち。
このクラスには他に、お嬢様で天然っぽいところもある有楽町さんや、ちょっと変わり者で空気の読めない秋葉原、男勝りでいつも賑やかな上野さん、あまり目立たない存在の田端と、それぞれ様々な特徴をもった生徒がいる。
神田と上野さんは喧嘩ばかりしていて表立っては分からないが、実は両想いだったり、外見的にはまるで係わり合いのなさそうな秋葉原と恵比寿くんが意外と仲が良かったりと、このクラスの関係は色々な線で結ばれている。
果たして東京の恋はこれからどうなるのか。
春になる頃、この手の話は山を迎えることになるのだろう。
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