小清水くんの日記。

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今日、小高い丘の上にある小粋な小料理屋に行きました。
小珍しい焼酎を飲んで小気持ちよくなったところまでは良かったのですが、隣の席にいた小太りな男と小些細なことで小競り合いになり、テーブルに置いてあった小鉢を割ってしまいました。
大の大人の大失態を猛省しています。
 
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会社で小煩わしいことに巻き込まれ、小腹立てながら帰宅する途中、前から来た小型自転車と衝突しました。
舌打ちをして去っていく自転車の男に、小言を言ってやる気力もなく、吹き飛ばされたカバンを拾いあげようとしました。
すると、その場に居合わせた小柄な女性が、カバンを拾い上げ、小優しい言葉をかけてくれました。
それが縁で、彼女とは週に1度くらいのペースで食事をするようになったのです。
彼女は、小遠くに暮らすご両親に仕送りをしていて、小貧しい生活をしているというので、しばしば服やカバンをプレゼントしてあげて、自分が小頼もしい人間になったような気がして、小満足していました。
しかし実際には、彼女は仕送りなどしておらず、同じような手口で、小大勢の人から援助をしてもらっていたのです。
小悪魔にまんまと騙された結果、この大都会で小狡い大人になろうと心に決めました。
 
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今日、小洒落たカフェで小凛々しい顔立ちの男の人が、小難しそうな本を読みながらコーヒーを飲み、いかにも小優雅な午後を過ごしていたのですが、どうやら財布を失くしたらしく、大慌てしていたので、僕が代金を支払ってあげました。
その男の人は、必ずお返ししますと言ってくれたのですが、「この程度の小銭いりませんよ。」と言ってお断りしました。
小清々しい気分でした。

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